前回に引き続き「食育」についてお話をします。
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前々回はお腹の中に赤ちゃんがいる時からじつは食育がはじまっているというお話をさせていただきました。
前回は、乳児期の前期から離乳期にかけての食育についてお話をしました。
興味がある方は、上記のサイトをご覧下さい。
食育を考える場合は、胎児時代から小児時代にかけて重要ではない時期はありません。
それぞれ生涯にわたって食べる楽しみを得るための食育に関して注意すべきことが有りますが、乳児期後期は離乳を完了させ、まだ幼児食を食べると言っても大人の食べ方に限りなく近づく時期でもあります。
乳歯もはえそろい、食べ物の硬さも硬くなってくる時期ですが逆にお口のケアをおろそかにしてしまうとむし歯になってしまいますので注意が必要です。
この時期は、歯がはえてくる時期についても個人差が大きく完全に歯がはえそろっていないと、硬い食べ物を噛むのは難しくなります。
乳歯がはえる時期を知って(乳歯のはえる時期についてはこちらに詳しく書いてあります。興味があるかたはご覧下さい→)、ちゃんと正常にはえそろっているか把握する必要があります。
乳歯の奥歯がはえてきたららあごを横に動かして、食べ物をすりつぶす(臼磨運動といいます)が見られるようになります(平均で1才6ヶ月くらい)。
そのような動きが見られたら、食べ物の工夫も必要です(大きさを大きくすると硬さをすこしづつ硬く)。
更に年齢が進んで乳歯が全てはえそろう3才位になると、さらにお口の機能が進歩してきます。
「かじりとる」のような高度の機能も出てくるのがこの時期です。
良く噛む事、上手く飲み込めるようになるような硬さや一口の大きさを工夫しましょう(また、食べ物の偏りが少なくなるようにバランスを考えましょう)。
また、日本人であることは食育を通しても形成されます。
3才位から、日本での伝統的な食べ方であるお箸の使い方や、お茶碗・お椀の使い方もこの時期からはじめるのが良いでしょう。
良くないのは、あまり噛まないで食べてしまう「丸呑み」や「早食い」の習慣をつけることです。
あごの成長にも問題がでてきますし、肥満の問題にもつながるので非常注意が必要になります。
また、間食についても食育の一部と考えて良いでしょう。
間食についてはこちらに詳しく書いてあるので、興味がありましたらご覧下さい。
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1~2才くらいの間食はどうしたら良いのか?-小児歯科サイドから-
3~6才くらいの間食はどうしたら良いのか?-小児歯科サイドから-
しっかりとした知識をもって、お子さんの食育にあたるようにして下さい。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
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