この記事では、赤ちゃん用のお菓子がむし歯になりにくいと考えているお母さんの誤った感が方について解説したサイトです。
目次
こちらのサイトでは食育に関して色々と詳しく解説をしていますが、時間がないお母さんにとって、便利な離乳食アイテムとして赤ちゃん用のお菓子が重宝して何かあったときに使っているのではないでしょうか?
市販のお菓子ですが栄養バランスなども考えが出ていて使用方法によっては非常に優れたアイテムだと思います。
市販の赤ちゃん用お菓子でもしっかりとお口の中の管理を行わないとむし歯になってしまうので注意が必要です。
1.赤ちゃん用のお菓子でもむし歯のなり易さには関係がない
赤ちゃん用のお菓子だけでも栄養バランスなどは考慮されているので、それだけも生きていくことは可能だと思います。
大人で例えるならば、カロリーメイトとお水だけを食べても生きていけるのと同じような感じですが。
そのような優れたアイテムである赤ちゃん用のお菓子ですが、やはり口腔内ケアは必須となって、そのままでは普通の食べ物と同じくむし歯になってしまいます。
赤ちゃん用のお菓子でもむし歯になる可能性は普通の離乳食とほとんど差が無いのです。
今回はグリコ社の「ビスコ」の画像ですが、他の食べ物でも差はありません。
お口の中に留まる性質(粘着性)などがむし歯のなり易さと関係します(ただし、それ以上にお口の中にばい菌を増やさなくすることの方がじゅうようですが)。
というか、食物繊維が多い食べ物と異なりお口の中にとどまっている時間は普通の食べ物より多いと思いますので注意が必要です。
食事を提供するお母さんもわかっていると思いますが、バランスが重要です。
しかし、食べ物欲しがっているかなぁと思って、その都度その都度料理をするわけにもいきません。
その様な時には赤ちゃん用のお菓子が便利ですがむし歯にならない為には配慮も必要なのです。
2.ではどの様にすればむし歯になりにくいのか?
むし歯になる原因はむし歯菌が歯を溶かす事が原因で生じます。
むし歯菌の数と唾液の量や性質、歯の強さのバランスでむし歯が生じて進行します。
その中でも一番重要なことは、むし歯菌を減らすことです。
唾液の性質や歯を強くすることはできません。
フッ素は歯を強くすると考えているお母さんもいるかも知れませんが、強くはしません。
エナメル質をむし歯になりにくい状態(むし歯菌が作る酸に対して抵抗力が増すだけ)にかえるだです。
どんなにフッ素を塗ってもむし歯菌が多ければむし歯になってしまいます。
むし歯菌がどのようにしてできるかについて説明します。
むし歯菌は糖を原料にして歯を溶かす酸を産生します。
その大きな要因が、お口の中にむし歯菌が増えやすい状況(食べ物の残りがある状態)です。
いかにお口の中を清潔(食べ残しがないように上手に清掃すること:これは大人になると歯ブラシです)に保てるかどうかにかかっています。
赤ちゃんのお菓子を食べる離乳の初期ではいきなり歯ブラシは難しいでしょう。
徐々に歯ブラシに慣れてもらうしかありませんが、上手に歯ブラシやその他の清掃道具に慣れてもらう方法についてはこちらで詳しく説明しています。
興味がある方はこちらをご覧下さい。
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3.赤ちゃん用のお菓子を与える時に注意すべき事
赤ちゃん用のお菓子に限らず注意しなければいけないことがあります。
それは、「ダラダラ食い」をさせないということです。
欲しがったら赤ちゃん用のお菓子を与えると言うのが最も良くありません。
むし歯のみならず、規則正しい食生活にも影響を与えます。
食育にも関係してくるので、赤ちゃん用のお菓子を与えるときにも規則性を考えるようにして下さい。
確かに、赤ちゃん用のお菓子は調理しなくても良いので、お腹がすいたりした時に直ぐに与えられる利点がありますが、その時でも規則性を意識して下さい。
むし歯のみならずその後の食生活にプラスになりますし、それによって人生にまで影響を与えると言っても言い過ぎではないでしょう。
コツは複数回ダラダラと与えるのではなくて、極力時間を決めて短い時間で食べてかつ食べた後は、最低でもお水ですすぐもしくはお水を飲んで貰うなどの工夫があればむし歯にもなりにくいです。
可能であれば歯ブラシが出来れば良いですが、毎回毎回行うのは難しいでしょうから。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
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