幼児期の5歳以下のお子さんを、痛くないように治療するのはなかなか難しいです。
しかし、私のワイフワークは「痛みを少なく治療する!」ということなので難しいとも言ってられません。
小学生位になるとほとんどむし歯の治療は痛くなく削ることが可能です(乳歯の抜歯などは注射による麻酔を使用せざるを得ないので、やはり痛みを伴います)。
しかし、5歳以下の乳児期のお子さんの治療は中々難しいものがあります。
理由は言葉が通じないのからです。
「じっとしていて!」と言っても大人しくしてくれません(ただし、この辺は個人差があるので3歳でも大人しく治療が出来る子がいますし5歳位でも大騒ぎする子もいます)。
当院では小児の歯科治療には笑気ガス麻酔を使用した治療を行います。
当院において実際に鼻から笑気ガス麻酔を吸っている様子
この笑気ガス麻酔は歯科治療の場合は鼻から吸って貰って使用します。
大人しく吸わせてくれる幼児は大体治療ができます。
笑気ガス麻酔を使ってはいけないお子さんもいますので、それについては以前詳しく書いていますので興味がある方はこちらをご覧下さい。
当院では、虫歯を削って痛い歯には半導体レーザーを照射します。
そうすると削る時の痛みが少なくなります。
じっとしていればこの方法も応用できます。
しかし、じっとしていないようでしたらうまくレーザーを照射することができないのでこの方法も使えません。
そのため、笑気ガス麻酔を吸ってもらっておとなしくさせると言うのは小児の歯科治療において非常に重要なことです。
大人しく吸わせてくれない場合はどうするか、保護者であるお母さん、お父さんと相談してどのように治療するか決定します。
もう少し大人になってから治療するか、抑えて治療をするかです。
抑えて治療するとなると、人手がいりますのでその為に5歳以下のお子さんは電話にてお問合せいただき人員を配置して治療を行います。
抑えて治療を行うのは本意ではありませんが、言葉が通じなくじっとしてくれなければ体の自由を奪って治療するしかありませんね。
このあたりは、中々難しい所です。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
コメント