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1.手づかみで食べることの重要性について
昔は手づかみで食べるとだらしない子汚くなるという考えから手づかみで食べることを推奨していませんでした。
しかし、最近は手づかみで食べることの重要性について小児歯科領域において認識されてきて、手づかみ食べをどんどん推奨するような方向に来ています。
理由は、子供が食べ物に対する直接の欲求を持っている場合にまだうまくスプーンなどの道具を使用できない小さな年齢においても、手でつかんで食べることができるために食べ物に対する興味が大きくなるからです。
手づかみ食べが重要な点は、自分で食べ物を見て認識することです。
そして次にその目で確認した食べ物を自分の手でつかむという行為に連動させることです。
手で掴んだときにどれぐらいの柔らかさであるというのか、粘着性があるのか、どういう程度のものなのかということを理解します。
また自分がどれぐらいつかんで、どれくらいの量をお口に入れることが可能なのかという学習効果もあるのです。
実際に食べ物を触ることによって、食べ物の柔らかさ硬さ粘着性等について小さいお子さん自身で理解するように学習する効果があります。
毎回、毎回手づかみで食べる必要はありませんが、手づかみで食べようとすることをしかりつける事は良くありません。
2.手づかみで食べる時期はいつ頃なのか?
手づかみ食べを始める時期は、個人差がかなり大きいですが一般的にはおよそ生後9ヶ月ぐらいから始まるといわれています。
ただし、全く手づかみ食べを行わないお子さんもいらっしゃいますし、逆に一切半ぐらいから手づかみ食べを始めるお子さんもいらっしゃいます。
結構個人差が大きいことなので時期がずれたりしなかったことによってそんなに大きな心配をする事はありません。
一般的には、スプーンなどを使い始める1歳ぐらいには落ち着くようですが、個人差が大きいので概ね目安として考えるのが良いでしょう。
これらの事から、お子さんが自分で興味を持つ食べ物に関しては手づかみで食べさせると言うのも非常に重要なことなのです。
3.手づかみで食べさせる時の注意点について
手づかみで食べさせる時、汚れてもいいような配慮が必要なのでエプロンをするのは当然なのですが、食べ物によってはさらに汚れがつきにくいエプロンにするなどの工夫が必要かもしれません。
もちろんお豆腐など、手づかみに適さないものまで手づかみで食べる必要はないので、食べ物に対する配慮は十分必要でしょう。
しかし興味を持って食べようとするものに関しては無理に禁止することなく手づかみで食べてもらい学習させるという考えで接するのが良いでしょう。
手づかみ食べを全く行わないお子さんもいますが、無理に手づかみ食べをさせる必要もないので様子をみながらお母さんが手づかみで食べてみせて模倣させるという方法もあります。
食育という観点からみても、手づかみ食べは非常に重要な役割をはたすのです。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
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