YOU歯科では2009年よりデジタルレントゲンを採用しています。
デジタルレントゲンは従来のアナログレントゲンの10分の1程度の被曝線量(ひばくせんりょう:放射線をあびる量)でレントゲン撮影が可能になっています。
また、デジタル処理をしているので画像をコンピュター上で調整することが可能です(色が濃いとか薄いなど)。
アナログレントゲン写真は、昔の写真撮影と同じように現像機を使用してレントゲン撮影を行うものです。
デジタルレントゲンはアナログと異なりX線を特殊なセンサーで受け止めて、それをデジタル処理したものです。
デジタルレントゲン写真は患者さんサイドには大きなメリットがありますが、我々には設備投資しなければいけないと言うデメリットがあります。
400~500万円位の設備投資でした。
小児歯科では歯の一つ一つを撮影するレントゲン写真(専門用語でデンタルエックス線写真といいます)は、大人のレントゲン写真に比べ歯の大きさやお口を開けて入る大きさが小さいです。
その為、大人よりも小さいサイズのレントゲン写真を用いて撮影します。
先ほど述べたように被曝線量は少なくなりますが良い事だけではありません。
アナログレントゲンよりも若干高い保険点数になります。
また、デジタル処理をした画像をパソコン上で表示するので入力するのに若干時間がかかります。
術前と術後を比較する時も、アナログレントゲン写真であれば並べるだけなので早いのです。
しかし、時間とコストの問題よりも被曝線量が非常に少ないので小児の患者さんの治療にはとても大きな利点となります。
ちょっと専門的なお話しになりますがデジタルレントゲン写真には、センサー方式とイメージンプレート方式の2種類があります。
アナログレントゲン写真のレントゲンフィルム部分がセンサーとイメージングプレートになったと考えれば良いです。
センサー方式であればX線が照射されるとセンサーに直接X線があたってそれを画像にします。
センサー方式は時間がデジタル処理の時間が短いという利点がありますが、センサーが大きいのでお口の中が一杯になります。
イメージングプレート方式は、X線を先ほどの薄い板上のモノ(これをイメージングプレートと呼びます)が受け止めてそれを特殊な機械に読み込ませてデジタル処理した方式です。
こちらはセンサー方式と比べてお口のに入る部分が小さく患者さんサイドではレントゲン撮影する時には楽です。
しかしイメージングプレート方式よるは画像が出るまでに時間がかかります(1~2分程度ですが)。
両者には一長一短がありますがYOU歯科では、イメージングプレート方式を採用しています。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
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