講談社 クッキングパパ 7巻より引用
不正咬合の一つの形として、反対咬合もしくは下顎前突と呼ばれる噛み合わせがあります。
一般には受け口と呼ばれる噛み合わせです。
マンガのクッキングパパがこの噛み合わせになります(上の写真がそうですね)。
その他の代表的な不正咬合としては上顎前突、叢生、開咬などがありますが(これらの不正咬合がどのような状態かお知りになりたい方はこちらをご覧ください)、成長とともに悪くなる可能性があるのは反対咬合と開咬だけです(今回は開咬については割愛します。成長と共に悪くなる原理は反対咬合と同様なので同じと考えて下さい)。
それではなぜ反対咬合が成長するに従い悪くなる可能性があるかについて詳しく説明をしていきます。
上下の顎は顔と言うものを構成していますが、成長様式が実は全く違うのです。
それは上あごは早い時期にある程度成長している状態なのですが、下あごは成長に伴い大きくなります。
その為、上あごと比較しても全くことなる成長様式を示します。
私が説明する時に使用するイラストをご覧下さい。
どちらが大人でどちらが子供でしょうか?
AとBです。
回答です。
Aのような大人はいますが、Bのような子供はいませんよね?この差は下あごの成長なのです。
そのため、上顎前突(一般に言う出っ歯)の場合は成長に伴い改善する可能性がありますが、反対咬合の場合は悪くなってしまうという現象が起きてしまうのです。
そのため、反対咬合に関しては治療期間が長くなってしまう可能性があります(不正咬合の程度にもよりますが)。
治療法にもちょっとだけ踏み込みましょう。
一般に不正咬合の原因となるものは歯のスペースの問題と、上下の顎の位置関係に問題がある場合です。
歯のスペースの問題は抜歯によって解決できることが多いです(空隙歯列弓という歯と歯の間に隙間が空いている場合は除きます)。
抜歯をすると思うと結構大変に考える人も多いと思います。
確かに健全な歯を抜歯する事は大変なことですが(むし歯にも歯周病にもなっていない矯正以外では抜歯する必要の無い歯)、骨格的に問題があるよりもアプローチ方法は大変ではありません。
骨格的に問題があって、かつ成長がない場合や成長のコントロール(矯正治療による)でも上下の顎の不調和が取れない場合は、最悪歯の抜歯+外科的な手術を併用しなければきれいな噛み合わせがつくれない場合があります。
外科手術を行うと人工的に骨折させるのと同じ状況になりますから、上下のあごとあごを金属やゴムなどで固定します。
さらにその間は流動食となることになります(まともな食事は食べれません)。
それから見ると抜歯を行ってきれいな噛み合わせを作ることができるというのはまだ、上下のあごの不調が少ないことを意味します。
抜歯をすると思うと結構大変に考える人も多いと思います。
確かに健全な歯を抜歯する事は大変なことですが、骨格的に問題があるよりもアプローチ方法は大変ではありません。
骨格的に問題があって、かつ成長がない場合や成長のコントロール(矯正治療による)でも上下の顎の不調和が取れない場合は、最悪は抜歯+外科的な手術を併用しなければきれいな噛み合わせが作れない場合があります。
外科手術を行うと人工的に骨折させるのと同じ状況になりますから、上下のあごとあごを金属やゴムなどで固定しその間は流動食となることになります。
それから比べると抜歯をおこないきれいな噛み合わせを作ることができるというのはまだ、上下のあごの位置に不調量少ないことを意味します。
反対咬合に話を戻しますが、反対咬合の場合は、この外科的な方法併用した治療になる可能性があるのです。
もちろん、上顎前突と言う成功方でも外科的な手術を併用することがありますが割合的に見ると圧倒的に反対咬合の方が手術する症例が多くなります(日本においては)。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
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