子供の頃には、乳歯で大人になると永久歯ということはほとんどの方は知っているでしょう。
多くの方が知っているように、乳歯が抜けてから大人の歯である永久歯がはえます。
理由は、顎の大きさに適応する為(成長ですね)と言われていますが、本当の理由は解っていません(過去の環境要因などが全てわかっていないので)。
最善の進化をとげていれば、鮫(サメ)のように抜けたら生え変わるというのであれば非常に便利です(発生学的には鮫の場合は歯ではなく皮膚とも言われていますが)。
もし、鮫のような歯でしたら大変便利ですが、歯科医は仕事が無くなってしまいますね(それの方が人類はハッピーですが)。
乳歯がはえそろうのは個人差がありますが、2~3才位と言われています。
その時点で上10本、下10本の計20本がはえていないとはえかわりが遅いか、生まれつきない(専門用語では先天欠如と言います)かのどちらかになります。
どちらかにあてはまるかを一般の保護者さんが判定することは難しいでしょう。
やはり、心配ならばお近くの歯科医院にかかって何か問題がないかどうか診断してもらう必要があります。
乳歯が抜けて永久歯がはえる時期については次回のブログで詳しくお話をさせていただきます。
話を乳歯の種類にもどしましょう。
全ての乳歯が正しくはえそろった場合は以下の図のようになります。
うえあごとしたあご、更に左右共通でこの順番になります。
乳中切歯(A)
乳側切歯(B)
乳犬歯(C)
第一乳臼歯(D)
第二乳臼歯(E)というのが乳歯の種類です。
我々日本人歯科医が一般に用いるのはアルファベットの記号を用います。
右上のA(上あごの右側、乳中切歯)という呼び方ですね。
さて、先ほど述べたようにはえるのが遅いだけではなく生まれつきに無い場合は、歯科医院に行ってレントゲンを撮影しないと解りません。
その為、繰り返しになりますがはえるのが遅れている場合は現時点では残念ながら歯科医院に来てもらって歯科医師の診断を受けるしかないのが現状です。
しかし、綺麗に先ほど述べたように2~3才ではえそろった場合は虫歯にならないようにかつ、乳歯がはえそろった後に歯と歯の間に適正な隙間があるかどうかについて観察する必要があります。
乳歯の時に隙間なく綺麗に並んでいる場合は、永久歯が出てくる隙間が少ないことが多くガタガタになってしまう可能性が高いです。
この隙間に関してはいつか別の記事に書きたいと思います。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
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