最近アトピーのお子さんも増えてきていて、アレルギーに対する社会の関心が非常に高まっているように感じます。
料理店を予約する時も、苦手な食材アレルギーについて聞かれることが多くなってきました(昔はそんな事はなかったですね)。
歯科治療においても様々な材料を使用しますので、アレルギーに対する配慮を我々歯科医師側も行いますが、治療を受けられる患者さんサイドとしてもアレルギーに対する知識があった方が良いので今回詳しく解説していきます。
アレルギーは様々な物質で引き起こされます。
歯科において最も多いアレルギーは金属アレルギーではないでしょうか?
ただし、その他の様々な材料においてもアレルギーを引き起こす可能性は否定できないので注意が必要です。
歯科で用いる注射により麻酔(専門用語でこれを浸潤&伝達麻酔といといいます)でもアレルギーがあります。
麻酔によるアレルギーは比較的重篤で最悪の場合は生命に関わることもありますので注意が必要です(専門用語でアナフィラキシーショックと言います)。
多くの場合は、麻酔薬によるアレルギーではなく、添加されている血管収縮薬や痛みによるショック(専門用語で疼痛性ショックといいます)もしくは歯科恐怖症によるものがほとんどです。
確率的には非常に低いので、多くの場合はそんなに心配しないで良いことが多いです。
生命維持に関係するようなアレルギーを即時型アレルギー(専門用語でアナフィラキシーショックといいます)が存在しこちらの場合は一般的な対応はエピペンで行いその後は、専門医に託す形になります。
それでも、生命の危険を伴うので非常に難しい処置になります。
ただしこのような即時型アレルギーの場合はハチに刺されたりとかしてもおきますので、そのようなアレルギーを防ぐ方法はほとんど存在しません。
日常生活で困ることが多いのはそのような激しいアレルギーではなく、発疹やかゆみなど日常生活に影響が出るようなアレルギーが問題となります。
歯科でも様々な材料を使用しますので、
しかにおいてもアレルギーを引き起こすされる材料はたくさんあります。
1番多いのはやはり金属によるあるべきではないでしょうか?
その他にも使用する薬剤やプラスチックのような白い詰め物(専門用語でコンポジットレジンと言います)や仮歯を作る材料である樹脂のような材料(専門用語でレジンと言います)においてもアレルギーが出る患者さんもいます。
また、小児において使用する痛み止めや抗生剤でもアレルギーが出る場合もあります。
歯科治療でも、歯の根の治療に使用する薬剤でもアレルギーが出る可能性もあります(フォルマリンを使用する材料もあるので)。
可能性は低いですが、上記の材料でもアレルギーが出る可能性があるので注意が必要です。
日常の食べ物でもあれでアレルギーが出る人はいますので、アレルギー体質の人がちょっと注意が必要です。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
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