江別・大麻の小児歯科 YOU歯科 よく嚙むことで頭が良くなるのか?

 

 

噛むことと脳の関係について以前に何度か質問を受けました。

 

 

噛むことが脳に与える影響が幾つか報告されているので、今回はそちらについて詳しくお話しをして行きます。

 

 

前回はよく噛むことと肥満の関係について詳しく解説をしました。

 

 

興味がある方はあわせてこちらを読んで下さい。

↓ ↓ ↓

よく噛む事は肥満の防止につながるかどうか?-小児歯科の立場から-


 

 

昔「よく噛むことによって頭が良くなるのか?」と言う究極的な質問を受けた事があります。

頭が良くなると言う定義が難しいです。

 

 

よく噛めば世界的発見が出来る訳でもないでしょうし、世界的な企業を経営できる訳ではないようです。

 

 

しかし、良く噛むことは脳に対して良い影響を与えると言う研究が多いです。

 

 

良く噛むことが悪い影響を与えると言う研究はありません(ほとんどの否定的な研究は差が無かったというものです)。

 

 

しかし、一般的に考えればよく噛んだ方が体にとっては+の方向に与える影響が大きいのでやはりよく噛んだ方が良いでしょう。

 

 

よく噛むと脳が活性化すると言う研究があります1

 

 

また、記憶力も上がると言う研究もあります2

 

 

これらについて詳しく解説して行きましょう。

 

 

江別・大麻の小児歯科 YOU歯科 噛む事が頭に良い影響を与える

 

 

1.ガムを噛む事によって脳が活性化した研究

 

 

この研究では、

 

 

(1)5分間ガムを噛む。

 

 

(2)何も噛まないで顎を動かす。

 

 

(3)何もしない。

 

 

(4)指を動かしてみる。

 

 

これらの動作を3回行った時に、活性化と言われる脳波(研究ではP300と呼ばれる脳波:加齢や痴ほうではこの脳波の反応が遅くなるそうです)を測定し、ものを噛むと言う動作が脳の活発になるかと言うような影響を与えるかというの研究したものです。

 

 

その結果、ガムを噛むと言う行為を行ったな場合に、活性化と言われる脳波が出てきて脳が活性化されたと言うものです。

 

 

脳波測定の他にボタンの早押しを行ったそうですが、指動かしたり、顎を動かした場合は逆に反応時間が遅くなったそうです。

 

 

何もしない場合は変化がなかったそうです。

 

 

これらの研究から、物を噛むことによって脳が活性化されると言うことが言われました。

 

 

2.ガムを噛んでパズルを解かせる

 

 

159人の学生に数字を用いたパズル(認知性を試験するパズルと書かれています)を解いてもらったところ、パズルを解く前にガムを噛んだ学生では噛まない学生に比べて明らかに認知性が向上したようです。

 

 

しかし、よく噛むことによる認知性の影響は15~20分位で、その後は影響しなかったそうです・・・・

 

 

1の研究でもそうですが、よく噛んだ方が脳に対して良い影響を与えることはわかりますが永続的なものではないと考えた方が良いでしょう。

 

 

これらの研究から、ガムを噛むと言う行為だけでなく食べ物を良く噛むということが頭にたいして非常に良い影響を与えると言うことが理解して頂けると思います。

 

 

1)Sakamoto K, Nakata H, Kakigi R: The effect of mastication on human cognitive processing: A study using event-related potentials.Clinical Neurophysiology, on Nov. 19

2)Onyper SV, Carr TL, Farrar JS, Floyd BR:Cognitive advantages of chewing gum. Now you see them, now you don’t.Appetite. 2011 Oct;57(2):321-328.

 

 

YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生