YOU歯科院長の石井です。
新しく、YOU歯科のホームページを業者さんにお願いして作成して貰いました。
今後、小児歯科領域の治療について時間があれば解説して行きたいと思います。
当院においては、小さいお子さんのみならず希望される患者さんには「笑気ガス」麻酔を併用した治療を行っています。
小さいお子さんが「笑気ガス」を実際に吸って安心する動画がこちらのサイトにあります。
興味がある方はこちらをご覧下さい。
しかし、非常に有用な「笑気ガス」を用いた治療を全てのお子さんの患者さんで実行できる訳ではありません。
一部「笑気ガス」麻酔を使用出来ない方がいます。
正直なお話をすると一般的な患者さんではほとんどあてはまりませんので(特異的な病気)、あてはまる可能性がほとんどないお子さんが大多数だと思います。
その為ここはあてはまる方以外はさらっと見ていただくのが良いでしょう。
絶対に使用してはいけない場合は少ないのですが、小児歯科領域では以下の4つがあげられます(絶対的禁忌症といいます)。
1.網膜はく離などを起こして目にガスを入れたことがあるお子さん(最悪失目につながります。効果を見る期間に制限がありますので、このような場合は主治医の先生とご相談下さい)。
2.ビタミンB12欠乏症があるお子さん(笑気ガスを使用することで副作用が強くなる場合があります)。
3.造血機能障害があるお子さん(こちらも笑気ガスを使用することで副作用が強くなる場合があります)。
4.体の中に閉鎖腔があるお子さん(耳管閉塞、気胸、腸閉塞、気脳症などがあるお子さんはこれらの閉鎖腔内容の内容量と内圧が変化して問題が生じます)。
これらの事は、最初に問診表に記載して頂く疾患の項目があるので、書いていただければ我々は確実にわかるので特に問題はありません。
しかし、書いていただかなければ問題が生じますので注意して下さい(問診表に書いていないで問題が生じた場合は患者さんサイドの責任になってしまいます)。
その他には小児にあまり使用してはいけない場合というのは、絶対的なものではありませんが存在します。
上記の事項にあてはまる場合は直接体に害がでてしまいますが、これから述べるお子さんはあてはまる方が有る程度の頻度でいると思いますが非常に害が大きくない場合があります(これを相対的禁忌症といいます)。
これは、実際にお子さんに害を与える訳ではありませんが、時間や金銭的に無駄が生じます。
その為注意が必要というお子さんです。
それは、鼻が詰まっているお子さんです。
「笑気ガス」麻酔を歯科で使用する場合は、口の中を治療するので一般的な吸入麻酔とは異なりお鼻から吸って貰わないと効果を発揮しません。
風邪で鼻がつまっている場合や、蓄膿症で鼻がつまっている場合は使用しても効果を発揮しませんので注意が必要です。
もう一つはあまりに小さすぎるお子さんの場合鼻にマスクを使用するので、マスクを当てられない場合があります(押さえつけて使用すれば大丈夫ですが)。
その場合は、当院ではお母さんにマスクを持ってもらって鼻にあてることが多いです(慣れてくるとたいていバンドで固定が可能です)。
笑気麻酔をお子さんに使用する場合は、以上の事に注意をして治療を受けるようにして下さい。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
コメント
[…] 笑気ガス麻酔を使用出来ないお子さんについては、こちらに詳しく書いてあるので興味がある方はこちらをご覧下さい。 […]
[…] 笑気ガス麻酔を使ってはいけないお子さんもいますので、それについては以前詳しく書いていますので興味がある方はこちらをご覧下さい。 […]